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「アンカー」ということばの原意は?

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「アンカー」ということばは様々な場面に用いられる

 アンカーということばはいろいろなところで耳にすることばである。多くの人に馴染みが深いところでは陸上競技のリレー最終走者や競泳リレーの最終泳者がある。それ以外では船の錨(いかり)や、  登山でザイルで身体をつなぎ合った最後尾の者にも用いられる。またコンクリートをはった地中に埋め込み機械などの基礎部分を地面に固定するのに用いられるボルトもアンカーボルトと呼ばれている。このように様々なところで使われているアンカーとはもともとどこから来たことばであろうか。

男子100m予選敗退の日本勢 朝原宣治が考える400mリレーの策 - 東京オリンピック [陸上]:朝日新聞デジタル
陸上リレー(朝日新聞より引用)

新型コロナウイルスで旅行は下火に

 ここ数年は新型コロナウイルスが世界中にまん延し、国内旅行はおろか海外旅行もなかなか行かれない状況が続いている。ダイヤモンド・プリンセスに乗船し香港で下船した乗客が同船の乗客に感染させ、新型コロナ患者を乗せて横浜港に入港したことからクルーズの旅の怖さを知らしめることとなったため、クルーズの旅も未だコロナ以前の状態には回復していない。

(補足)

 横浜港で足止めを食らったダイヤモンド・プリンセスの上記クルーズに知人が参加していたが、知人の話では、ダイヤモンド・プリンセスの乗客への対応は、新型コロナウイルスがまだよくわからないあの時点では非の打ち所のないほどのものであり、また乗船してみたい船であると思っているとのことであった。

海にまつわる船長の話

 新型コロナウイルスのパンデミック以前、クルーズで日本丸に乗船することがあった。にっぽん丸は適度な大きさ(22,000トン)で乗客数がさほど多くなく(500名程度)、上下船が比較的スムーズに出来ること、食事が美味しいこと、楽しいイベントが多くあることなど魅力の多い船である。また、にっぽん丸では毎朝8時になると、半鐘が何回か鳴らされた後、船内放送で海にまつわる話を船長がしてくれる。

にっぽん丸

 日本丸には2回乗船したが、2回目の乗船時、帰途台風が接近していたことから瀬戸内海で錨を下ろして一晩碇泊し台風をやり過ごすということがあった。その翌朝29日の船長の話は錨(アンカー)の話であった。

 船長の話によると、昔の帆船時代の頃から、船が嵐に出くわした場合、頼りとするのは錨(アンカー)であった。船は波が比較的静かな所(大波が発生しにくい場所)で錨を下ろし、嵐の去るのを待つという方法が昔から採られている最終的な手段であった。そして、最後の頼りとなるものとの意味から、転じて、リレーの最終走者や競泳の最終泳者などもアンカーというようになったということであった。

(補足2)

 嵐のときに港内では船同士がぶつかり合ったり、岸壁にぶつかったりで破損する危険があり、また浅瀬では座礁したりする危険があるため、ある程度の水深があり岸からも適度な距離がある場所で波や風をある程度避けられる場所が嵐を避けるのによい場所である。錨はその場所から船が波や風で流されないようにするための命綱であったわけである。

台風による災害 - 宮古島地方気象台
台風で桟橋に乗上げた船(宮古島気象台)

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