UA-91635752-2 G-JEWNT0VJRZ

椎葉移流(シーハイル)

安心な生活の知恵

Home » ことばの散歩道 » 「天神・地祇(てんじん・ちぎ)」とは何?

「天神・地祇(てんじん・ちぎ)」とは何?

calendar

スポンサーリンク

天神と地祇

 天神(てんじん)とは「天津神(あまつかみ)」のことで 高天原 (たかまがはら) におられる神のことである。
 地祇(ちぎ)とは「国津神(くにつかみ)」のことで地神(じがみ)、すなわち、天孫降臨以前から日本の国土に住み、その土地を守護する神のことである。

 天神は、日本神話の神では、天照大神(あまてらすおおかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)など であり、ヒンズー教の神、梵天(ぼんてん 、ブラフマン )や帝釈天(たいしゃくてん、インドラ)なども天神とされる。
 地祇は、日本神話の神では大物主神(おおものぬしのかみ)、猿田彦神(さるたひこのかみ)などがある。

高天原は一心十界のどの世界か?

 高天原は仏教で言う一心十界(いっしんじゅっかい)の天界(てんかい)のことである。すなわち六道(ろくどう)の最上位に位置する世界である。したがって天神は、仏教で言うところの四聖道(ししょうどう)に至っていない神であり、真の悟りを得るに至っていない神である。
 ちなみに、仏教では天界からさらに上昇して四聖道に至った後、第七界の声聞(しょうもん)界、第八界の縁覚(えんがく)界を越えて第九界の菩薩(ぼさつ)界に至り、そこから更に上昇して第十界の仏界に至った存在を仏あるいは如来(にょらい)と言っている。そしてこの仏や如来こそが真の神であるとしている。

生活における天神地祇との関わり

 日常生活において、天神地祇と関わりがあるものとして次のようなものがある。

初詣、 七五三詣、神社の祭礼など神社への参拝

 初詣、七五三詣、神社の祭礼(熱田神宮の熱田祭り、津島神社の天王祭、国府宮のはだか祭り)など神社への参拝や祭り行事への参加は、人々の生活における天神地祇との関わりである。その神社の主祭神が天神であるか地祇であるかは、以下に示すように、神社によって異なっている。

熱田神宮

 主祭神は熱田の大神、御神体は三種の神器の一つである「草薙の剣」で天照大神の御神体であるとされている。伊勢神宮に次ぐ格式の神宮で天神「天照大神」を祀る神宮である。

 熱田祭りの例祭「熱田祭り」は、天皇陛下の勅使が参向される、熱田神宮祭典中最も重要かつ荘厳なお祭りであり、例年6月5日に行われる。
 この祭典では、宮司が祝詞を奏上し、勅使による御幣物の奉納、御祭文の奏上があり、皇室の弥栄・国の平安が祈念される。また名古屋では、「尚武祭(しょうぶまつり)」とも称され、献灯まきわら・花火をはじめ様々な奉納行事が境内外で盛大に行われる。名古屋に夏の訪れを告げる祭りとして市民に広く親しまれている。

神明社

 「神明」とは天照大神のことを指し、「神明社」と言えば天照大神もしくは伊勢両宮を祀(まつ)る社の総称のことである。

 元来、伊勢神宮は、皇室の祖神として私幣禁断の伝統があったが、平安末期ころより一般の参拝も認められるようになり、神領や神宮祠官(しかん)の移住先などに神明社の創立をみるようになる。また中世以降は御師の活動(おしのかつどう、一種の布教活動)とともにさらに多くの勧請(かんじょう)をみた。神明社はことに東海・関東地方に多く、東京ではこれを天祖(てんそ)神社という。

日本大百科全書 https://kotobank.jp/dictionary/nipponica/713/より引用

津島神社

 主祭神は天神である建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)

大神神社(おおみわじんじゃ)、金比羅宮

 主祭神は地祇である大物主命(おおものぬしのみこと)

地鎮祭

 地鎮祭(じちんさい)とは、土地に新たな建造物を立てる場合に、その土地に住む神(地神)に、その土地の利用の許しと工事の安全などを祈願し、工事着工前に行う儀式である。すなわち地神(地祇)へ祈願する儀式である。

 一般的には、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場となし、斎主たる神職のもと、建設業者・設計者・施主らの参列の上で執り行う。場合によっては、赤白の横断幕を張ったテントの中で行われる事もある。祭場の中には木の台(案という)を備え、その中央に神籬(ひもろぎ、大榊に御幣・木綿を付けた物で、これに神を呼ぶ)を立てて祭壇(南向きまたは東向き)となし、米・酒・魚・野菜・塩・水等の供え物を供える。
  日本以外では韓国や台湾でも地鎮祭に似たお祓いをすることがある。

Wikipedia より引用

 地鎮祭と類似するものとして、樹齢の長い大きな樹木を切る場合などは、樹木に霊が住み着いていることもあり、切る前に許しを請う祈願が行われることがされている。

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す




folder 新型コロナウイルス

コロナワクチン接種の効果と接種への不安
more...