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自然環境の変化と21世紀の家のあり方|災害多発時代に対応した家のあり方を考える

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産業革命から20世紀半ば頃までは、人間が経済活動をすることによって作り出す排出熱を含む環境汚染のレベルが地球の浄化能力を上回ることがなく、20世紀末近くまで比較的穏やかな地球環境が維持されていた。

しかし、人間の経済活動が地球の浄化能力を超えたことによって、海洋汚染をはじめいろいろな面で環境の汚染が進んでいる。また、膨大な排熱や二酸化炭素の放出による海面温度上昇し、熱帯低気圧の大型化や降雨量の増大が顕著に現れつつある。

さらに、それと呼応するように、地球活動が活発になり、世界中のいたるところで火山の噴火や地震が発生している。20世紀の地球環境が比較的穏やかであったのに比べ、21世紀は地球環境が厳しいものになってきており、住環境を考える面においても、従来の固定観念に縛られず、起こりうる環境変化を見越した対応が望まれる時期にある。

本記事は、定量的あるいは学術的な検証などの裏付けはなく、定性的でアバウトな考えであるが、新たな住環境をこれから考える場合の何らかの参考になればと思って書いたものである。

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自然環境の変化

海面温度の上昇による気象現象の変化

20世紀に比べ、21世紀の初め頃から降雨量が飛躍的に増加している。

20世紀には、日本各地における降雨量は、一部特定の多雨地域(高知の室戸岬、沖縄、三重県尾鷲等)を除けば、1時間あたりの最大雨量は30mmくらいであった。しかし、2000年前後頃から、日本の各地で1時間雨量が100mmを超えるようなことがしばしば見られるようになった。

原因は海面温度の上昇により、海面から蒸発する水蒸気量が増加したことにあるが、海面温度の上昇は熱帯低気圧の大型化・強大化の原因にもなるため、降雨量の増大だけでなく、今後より強大な台風が頻繁に上陸するようになることが考えられる。

また、日本の気候も変化してきており、穏やかで過ごしやすい春・秋が短くなり、夏の暑い時期が長くなってきている。最近では、以前日本でめったに見られなかった竜巻が日本の至るところでしばしば発生するようになってきている。

地殻変動を原因とする災害の発生頻度増加

地球は活動体であり、中心部の外殻は液体状の鉄が循環している。これが地球が地場を持つ原因であり、循環の方向に変化が起きると地場に変化が起き極移動が起こる。

長い歴史の中で極移動は何度も起こっており、岩石の中にその変化の歴史を見ることができる。また、核の外側のマントルも移動しており、マントルの上に乗っかった地殻(プレート)も移動し、大陸移動となって現れる。

地球上にはいくつかのプレートが存在し、異なる方向に移動しているが、プレートがぶつかりあって一方が他方の下に沈み込むときのプレート間の摩擦と滑りが原因して地震や津波が発生する。この代表的なものが環太平洋火山帯であり、インドネシア、日本。千島列島、アリューシャン列島ー北米大陸西岸から南米大陸西岸へと続いている。地球各地の地震は西暦以前から記録されているが、21世紀になってから世界中のいたるところで発生している。特に、環太平洋火山帯での地震が多発している。

21世紀になってからの主な大地震

東南アジア
2012年4月11日 スマトラ島沖地震Mw 8.7。死者5人。同日にMw 8.2の余震。観測史上最大の横ずれ断層型地震
2013年2月6日 ソロモン諸島で地震Mw 8.0、死者9人
2018年8月19日 フィジー近海で地震 – Mw8.2、震源の深さ563km[32]

インド・中央アジア
2011年10月23日 トルコ東部地震 – Mw 7.1
2013年4月16日 イラン南東部で地震 – Mw 7.7
2013年9月24日 パキスタン南西部で地震 – M 7.7
2015年4月25日 ネパール中央部で地震 - Mw 7.8

その他の地域
2016年8月24日 イタリア中部地震 – Mw 6.2
2010年2月27日 チリ・マウレ地震Mw 8.8
2012年3月20日 メキシコ南部で地震 – Mw 8.0
2017年9月7日 メキシコ南部沖で地震 – Mw 8.1

国内の地震と津波被害

 国内では阪神淡路1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災と2011年3月11日に発生した東日本大震災と津波の記憶は生々しい。

 さらに、M7程度の首都直下型地震が30年以内に発生する確率が70%、M8程度の東海地震が30年以内に発生する確率が88%、宮城沖地震の30年以内の発生確率が99%であり、当然に津波被害も起こりうることを想定しておく必要がある。

これからの家のあり方(立地環境)

地域や土地を選定する場合の留意点

上記した気象現象の変化によって起こる災害と、地殻変動によって起こる災害を考慮すると、今後の住環境としてまず最初に必要なのは家を建てる地域の選定である。それも、狭い範囲での選定でなく、上空から眺めて選定するほどの意識が必要である。

①土石流や川の氾濫の起こっらない場所(扇状地や川が蛇行している周辺の土地は避ける-豪雨対策)

②内水氾濫の起こらない場所(都会では川から遠く、川の水面より低い土地は避ける-豪雨対策)

③崖の周辺でないこと(崖の上も下も避ける-豪雨や地震によるがけ崩れ対策)

④海抜10m程度あることが望ましい(崩れやすい台地は避ける-津波発生時の対策)

⑤しっかりした台地が続く場所(干拓地や過去に池があったところを埋め立てたような場所は避ける-地震対策)

その他

地球環境が変わる中で、日本を取り巻く自然環境も変化してきており、台風の大型化や降雨量の増大、さらには今後竜巻の発生が増えることを想定すれば、新たに家を建てる場合、できれば地下室を作った方が良いと思われる。また、自家発電装置もあったほうが良いと思われる。

日本では、一部地域を除き、時間あたり降雨量が100mmになるなどは、20世紀において想定すらされなかったことである。それだけ短期に自然現象が荒々しく変化してきており、自然現象や自然災害に対する意識変革が求められている。

かってはこうであったとか、以前そのようなことはなかったなどといった過去の経験にとらわれず、目の前に起こる事象を正しく判断し、常に最善の対応をするといった意識を持つことが今後必要になるものと思われる。

関連記事(R2年7月の九州豪雨):https://marisuke.com/archives/4882