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はじめに
モデルナ社製ワクチン接種
先日、第二回目のコロナワクチン接種を行った。県営名古屋空港でモデルナ社製ワクチンの第二回目の接種をしたが、第一回目のときに比べ接種者は少なく、椅子に並んで待つことなく接種券の確認・検温に始まり、問診、接種、安静の待機と進み、1時間足らずで接種を終えて、帰途につくことができた。
65歳以上の高齢者のため、若い人に優先しての接種であるが、これで今までよりは少しばかり安心して行動することが出来そうである。ただ、感染力が強く、すれ違っただけで感染したとの報告もあるインド株が広まり始めていること、オリンピックで感染者の増加が見込まれることから、今後も外出時のマスクは手放せないようだ。
二回目の副反応
接種後の副反応であるが、私の場合、第一回目と同様、局部の筋肉痛と頭痛があったが、事前に主治医に出して貰っていたカロナールを服用し、痛みを取り除くことが出来た。テレビ番組などでは、第一回目に比べ、第二回目の接種の方が副反応が強く出ると言われていたが、私の場合、第一回目と同程度の副反応であり、必ずしも二回目の副反応が酷くなるとは言えないと感じた次第である。
ワクチン接種推進を阻むもの
世界中で感染者が多く、ウイルスがある確率で変異すること、人流を世界的に長期に止めることに限界があることを考えると、早期に集団免疫を獲得し、感染者を少なくして新たな変異株の出現を抑止することが望まれる。それ故、各国とも国民全体にワクチン接種を推進中である。
接種を躊躇する人の存在
しかるに、ワクチン接種後の副反応や死亡例が報告されていることから、感染しても重症化の可能性が少ない若者をはじめ、ワクチンを打たないと言う人が、我が国に限らず世界中に少なからずいるようである。
躊躇する理由
ワクチン接種を躊躇する理由としては、緊急性を要する中で短期で開発されたワクチンであり、臨床試験も現時点では短期的な副反応しか確認できておらず、長期的な安全性が未だ十分に保証されていない点が挙げられる。
短期の臨床試験結果として、ファイザー製ワクチン、モデルナ製ワクチンの副反応として報告されているのは、悪寒や発熱、全身の倦怠感、局部の筋肉痛が20%から50%ほど報告されている。これらの副反応は接種後、数日のことであり、さほど心配するにはあたらない。
アナフィラキシー・ショック
副反応で心配なのは、アナフィラキシー・ショックである。これはファイザー社のワクチンで100万回あたり5人という頻度で報告されており、決して高い数値ではないが、インフルエンザワクチンが、100万回あたり1.3人という頻度に比べ約4倍の値であることが報告されている。しかし、地方自治体から各個人宛送付される書類には、ワクチン接種の申込書だけでなく、接種が適切かどうかを判断するための問診票が同封されており、事前に主治医に相談すれば接種に関し適切な判断が出来るものと思われる。
また、接種会場には、医師や看護師が控えており、万が一 アナフィラキシーが起こっても対応出来る準備がされており、不安を感じず摂取することが出来るものと思われる。

躊躇するもう一つの理由
ワクチン接種を躊躇するもう一つの理由としては、ワクチン接種との因果関係は現時点で明確ではないとされてはいるものの、ワクチン接種後の死亡例の報告があることである。
以下、現在公表されている、ワクチン接種後の死亡者数と、新型コロナウイルス感染者の死亡数を、厚労省データを引用し紹介することとする。
コロナワクチン接種後の死亡者数
2021年6月9日開催の厚労省有識者検討会報告
米ファイザー製のワクチンでは、5月17日~6月4日に新たに30~100歳代の男女141人が接種後に死亡したとの報告があった。このうち84人は、接種との因果関係は「評価できない」、57人は「評価中」とされた。4日までに約1700万回接種され、死亡例は累計で196人になった。
全員がファイザー社製ワクチン接種が原因で死亡したと仮定したとしても、100万人あたり11.5人の死亡(死亡率:0.001%) (評価データ母数1700万) である。
一方、米モデルナ製の新型コロナウイルスのワクチン接種による副反応については、4日までに約19万回の接種が行われ、接種後の死亡例はなかったとのことである。急性のアレルギー反応のアナフィラキシーも、5月30日までの接種で国際基準に該当する事例はなかったとしている。
モデルナ社製ワクチンの死亡は0人(死亡率:0.000%)(評価データ母数19万)である。
日本におけるコロナウイルス感染者の死亡数
2021年7月4日データ
感染者数累計807、000人に対し、死亡者数累計14,973人(死亡率1.83%)
1月6日に比べ、死亡率が増加しているのがわかる。
2021年1月6日データ
感染者数累計251、647人に対し、死亡者数累計3、470人(死亡率1.38%)
年代別死亡率:
10代 0.000%、
20代 0.003%、
30代 0.025%、
40代 0.087%、
50代 0.291%、
60代 1.37%、
70代 4.54%、
80代以上 12.3%
現時点で確かな事実
上記報告から、ファイザー社のワクチンで、ワクチンとの因果関係不明・評価中のものをすべてワクチンが原因で死亡したと仮定しても、死亡率は0.001%である。
モデルナ社製のワクチンのおいては、評価母数が19万と多いとは言えないものの、現時点でのワクチン接種による死亡率は0.000%である。
これに対し、コロナウイルス感染者の死亡率は、10代の0.000%を除けば、20代以上すべての世代の感染者死亡率はファイザー社のワクチン接種による死亡率を上回っている。20代ではワクチン接種の死亡率の3倍、30代で25倍、40代で87倍、50代で291倍、60代で1,370倍、70代で4,540倍、80代以上で12,300倍となっている。
以上から、20代以上においては、ワクチン接種の危険性よりも、新型コロナウイルスに感染した時の方が危険性が高いことが結論できる。これが現時点で統計データが示す事実である。
もう一つの事実は、ワクチンの長期的副反応が現時点では判らないということである。
そして、この二つの事実を前にしてワクチン接種をどうするか決断しなければならないわけである。
世界中の人が直面する問題
上記事実のうち、ワクチンの長期的副反応については時間が経過しないことには判らない。この中で、ワクチン接種を判断しなければならないのは、全世界の人が直面している共通の問題である。接種するかしないかの決断は個人に選択権があるとするも、健常感染者が周囲に感染を広げるのを防がねばならないという社会的必然性もある。
大勢が接種をせず、自由気ままな行動を続けるがため、いつまでもコロナウイルスが猛威を振るう状況が続けば、国によっては、摂取しない人を隔離するという政策を取るところも出てくるかもしれない。摂取しない自由には、その選択への責任が問われる可能性もある。自らの行動に責任が問われるのは、状況によっては仕方のないことである。そのような場合に、自由の侵害とか、差別だとか主張するとすれば、それは自由には責任が伴うことを学ばずに来た人たちである。
個々の適切な対応で結果は変わる
統計データに関しては、感染後の死亡率は、病院の逼迫具合などに関係してくるため、個人の対応が直接影響するものでないが、ワクチン接種時や接種後の危険性に関しては 個々の対応で結果が変わるものである。
自分がアレルギー体質であるかどうか、薬や食品へのアレルギーなどが過去にあったかどうかを考え、不明であるならば主治医に確認や相談をすることである。また、接種予約日が決まっていても、その日の体調が思わしくなければ、延期することなどして、万全の体調で摂取することである。
さらに、アナフィラキシーへの対応などを考えると、個人病院より、医師や看護師が大勢控えている集団接種の方が良いと思われる。また、個人病院で接種するならば、評判の良い信頼できる病院で摂取することが良いと思われる。
そのような注意をするかしないかで、結果は大きく違うものである。かけがえのない、たった一つの命である、心配りするに越したことはない。
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