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白州シングルカスク20年

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白州シングルカスクとの出会い

 サントリー白州シングルカスク20年(1990年-2010年樽熟成)に出会ったのは、平成26年(2014年)12月末から平成27年(2015年)の1月初旬にかけて、にっぽん丸でグアム・サイパンへ旅行したときのことである。

 学生時代からウイスキーが好きであった私にとって、売店でどのようなウイスキーを販売しているか確認したり、スタンドバーで珍しいウイスキーに出会うことは旅の大きな楽しみの一つである。

 にっぽん丸に乗船したのはこのときが初めてであったが、乗船してから売店を覗いたところ、今まで飲んだことのないサントリー白州の20年物が陳列してあった。ラベルはにっぽん丸乗船記念用の特別のラベルが貼られていた。白州の20年物は未だ飲んだことがなく、下船前に購入することにした。売店にはニッカの余市20年物も並べて陳列してあったが、余市20年物は近所の酒屋で購入したものが家に1本残っていたし、すでに飲んだこともあったので、購入しないつもりでいた。

白州20年(1990年から2010年樽貯蔵)

娯楽施設が充実した客船内

 クルーズの旅は、船上で毎日多くの催し物があるばかりでなく、船内には催し物を行う大ホールや小ホール、シアター、図書館、カジノ、売店の他、乗船客に朝食と夕食を無料で提供するメインレストランの他に予約が必要な有料レストラン、寿司バー等がある。お酒は有料でストラン内でいつでも注文できるが、それ以外に多くの洋酒などを揃えたスタンドバーなどがある。

 クルーズ船の船内は利用したり見たりするところが沢山あるので、初めて乗船する船の場合、船内のどこに何があるかの全体を知るのは、乗船後2から3日め頃となる。

船内にスタンドバー発見

 乗船して3か目頃であったと思うが、夕食に寿司が食べたくなり、寿司バーへ向かって船内を歩いていると、寿司バーの手前にスタンドバーがあるのを見つけた。ウイスキー党の私にとって嬉しいことには、高級な、それも私が飲んだことのないウイスキーが並べてあるではないか。
 寿司のあとで洋酒はどちらかというと合わないので、翌日夕食後行こうと決心した。

素晴らしいウイスキーにびっくり

 翌日、夕食後、妻は後から来るということで、一人で先にスタンドバーに行った。小さなスタンドバーには椅子は5脚あったと記憶している。椅子に座ってから、置いてあるウイスキーを確認すると、サントリー白州20年、ニッカ余市20年、ニッカ竹鶴21年等、錚々たるウイスキーが並んでいた。ニッカ余市20年、ニッカ竹鶴21年は飲んだことがあるので、今まで飲んだことなない白州20年をストレートで注文した。出されたウイスキーを口にして腰を抜かさんばかりに驚いた。それまでに、ロイヤルサルート21年、バランタイン30年、ニッカ鶴、オーシャン軽井沢など、高級な美味しいウイスキーを飲んだことがあるが、それらとは全く次元の違う香りと美味しさである。さらに言えば、レミーマルタン・ルイ13世、マーテル・コルドンブルー、ジャン・フィユーのファミリエレゼルブやエキストラ、ヘネシーXOなど、それまで口にしたどのブランデーよりも華やかな香りと味がしたことである。

にっぽん丸特注のシングルカスク

 バーテンダーとウイスキーの話になったが、その時にっぽん丸で提供していた白州20年は、通常市場に出回わっているシングルモルトとは異なり、にっぽん丸が乗客に船上で販売するためにサントリーから樽ごと買い上げて瓶詰めしたシングルカスクであるということ、多くの樽の原酒(同一種類、同一熟成年数の原酒)を混ぜ合わせて平均的な味わいとして販売されるシングルモルトと、出来のいい樽の原酒をそのまま瓶詰めしたシングルカスクでは、同じ貯蔵年数のものであっても、味も香りも大きな開きがあるということであった。

白州シングルカスク(2010年ボトリング)

バーテンダーと楽しいウイスキー談義

 このときバーテンダーと話すことにより、シングルカスクは水でアルコール度数を調整したりしないので、アルコール度数も高くより香りが華やかになるということを聞きなるほどと思った次第である。また、シングルモルトウイスキー部門において世界のウイスキー品評会で受賞しているのは、サントリーにしてもニッカにしてもそのほとんどがシングルカスクであることに合点がいった。

 バーテンダーからは、シングルカスクは希少なのでインターネットで高値で取引されており、乗客の中には何本も購入して行く人が多いのでといって、購入を勧められた。下船してからインターネットで調べたところ、白州シングルモルト20年が3万円程度で購入できた当時、白州シングルカスク20年は15万円から20万円で売りに出されていた。

シングルモルトとシングルカスク

 一つの蒸溜所のモルトから作られるシングルモルト・ウイスキーにおいても、貯蔵庫で貯蔵するとき、樽の置かれている場所の違い(地面からの高さの違いや貯蔵庫の中央か隅の方なのかによる空気の流れや温度の違い等)により、同じ貯蔵年数であっても樽ごとに味や香りが異なるものが出来る。

 樽の位置を変えたりして調整はするが、樽によって異なる味や香りのものが出来上がる。これを熟練したブレンダーが、いくつかの樽のモルトを選んでブレンドし、 加水してアルコール濃度などを同一にし、同一貯蔵年数 (20年ものなら20年物として)の シングルモルト・ウイスキーを作り上げる。

 しかし、特に出来の良い樽のモルトの一部は、他の樽のモルトとブレンドされることなく、世界的な品評会に出品されたり、特別な顧客に樽売りされたりする。 世界の品評会のシングルモルト・ウイスキー部門で ニッカやサントリーが受賞したウイスキーの多くはシングルカスク・ウイスキーである。

(注)カスクとは樽のことをいい、バレルともいう。

希少なウイスキーを味わうことができた最後の機会

 にっぽん丸のバーでは、他にニッカの竹鶴21年物もストレートで飲んでみた。こちらはニッカが余市蒸溜所のモルトと宮城峡モルトをブレンドしてピュアモルトとして販売しているウイスキーである。もちろんシングルカスクではないが、世界の品評会で何度も受賞しているウイスキーだけあって、とても美味しく飲みやすいウイスキーであった。しかし、シングルカスクの持っている香りと味の華やかさは感じられなかった。

 この数年後にっぽん丸に乗船し、スタンドバーに足を運んでみたが、すでに高級ウイスキーは姿を消していた。サントリーとニッカのシングルカスクはもちろん、竹鶴21も見ることは出来なかった。朝ドラ「マッサンとエリー」の放映後、徐々にウイスキー愛飲者が増え、モルト自体が不足し、サントリーもニッカも貯蔵年数表示の高級ウイスキーの販売を中止した結果であった。前回、余分に購入しておけばと思ってみたが、希少なウイスキーに出会え、それを味わうことが出来たことは幸いであったと思っている。

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