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停滞前線、閉塞前線と梅雨前線

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停滞前線、閉塞前線と梅雨前線

 異なる性質を持った空気界の間に出来る前線の代表的なものとして温暖前線、寒冷前線があるが、以下にそれ以外の前線について記載する。

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停滞前線

 暖気と寒気の間にできる前線であるが、双方の勢力がほぼ同じであまり移動しない前線を停滞前線という。温暖前線と同じように、層状の雲からしとしと雨が降る。梅雨前線は停滞前線の一つである。

停滞前線の表示

閉塞前線

 温帯低気圧内で寒冷前線が温暖前線に追いついたとき出来る前線。温暖前線に追いついた寒気と温暖前線の前面の寒気は、発生源は同じであるが移動する間に変質し、二つの寒気の間に温度差を生じ、閉塞前線が出来る。
 閉塞前線付近の雲や降水は、温暖前線と寒冷前線の両方の特徴を併せ持っている。
 温暖前線に追いついた寒気と温暖前線の前面の寒気の温度の違いによって、温暖型と寒冷型に分類される。

寒冷型

  温暖前線に追いついた寒気の方が温暖前線の前面の寒気より低温の場合。温暖前線に追いついた寒気は、温暖前線前面の寒気の下にもぐり込む。

寒冷型閉塞前線

温暖型

  温暖前線に追いついた寒気の方が温暖前線の前面の寒気より高温の場合。 温暖前線に追いついた寒気は、温暖前線前面の寒気の上を上昇する。

温暖型閉塞前線

梅雨前線

 日本付近で六月頃から七月中旬頃まで現れる停滞前線の一種で、最盛期に南北幅数百キロでインドシナ半島から北太平洋上まで延びる停滞前線である。北の寒冷なオホーツク海高気圧と南の温暖な太平洋高気圧の間に形成される。

梅雨前線


 オホーツク海高気圧は毎年はっきり現れるわけではなく、はっきりしない年も多い。オホーツク海高気圧の勢力が強い場合には、冷たく湿った空気が北日本や東日本の太平洋側に流れ込み、冷害を発生させることもある。

 梅雨前線の特徴として、前線の北側と南側で温度差よりも水蒸気量の差が大きいことである。梅雨末期には、湿った空気が太平洋高気圧の西縁をまわる南風として流れ込む。さらに、インド洋からの暖かく湿った南西モンスーンによる水蒸気量の多い空気が流れ込み、暖湿流が梅雨前線に沿って狭いゾーンに集中する。これが湿舌で、運び込まれた大量の水蒸気は集中豪雨を発生させる。太平洋側の梅雨期間の雨量は、年間雨量の30%以上にも達する。これが梅雨前線の特徴である。

 梅雨前線は、夏の太平洋高気圧の勢力が強くなるに従って、少しずつ北上する。したがって、梅雨入りは南ほど早くなるが、梅雨明けも南ほど早くなる。

あとがき

 本記事も、気象学の基礎中の基礎であり、筆者自らのことばで記すよりも、著名な著書のまとまった説明を引用したほうがわかりやすいと思い、以下の著書からの引用した部分がほとんどである。興味の有る方は、以下の著書を御覧ください。
・小倉義光著 「一般気象学」     東京大学出版会

 この著書は気象予報士を目指す人が最初に読むと良い基本中の基本となる本である。気象学に興味のある人、気象予報士を目指す人は読まれることをお薦めします。

・高橋哲彦著 「気象・天気の知識」  西東社

 この著書の著者は気象予報士で、この著書は数学や物理学がわからない人でも読める、わかりやすい一般向きの気象学の入門書である。

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